立原道造

 


2日続けて「今日は何の日?」シリーズ。


1914年の7月30日は立原道造(1914〜1939)の誕生日だ。


夭折の詩人が建築家でもあったことを、磯崎アトリエに入ってから初めて知った。帝大では磯崎さんの師匠である丹下健三が一級下にいたというから、時代的にはボクらからもそれほど離れている訳ではない。


詩人は夭折でも残した仕事は偉大であることが珍しくないが、一般に建築家は物理的な時間を長く過ごさないといい仕事が残らない。建築家・立原道造を知らなかったのは、そういう理由もあったんだろうと今にして思う。長生きしなきゃ。


「人間であるよりは、はるかに妖精に近いような雰囲気を漂わせながら、空中を飛ぶような身軽な歩きかたで動きまわっていた」(中村真一郎)


かそけき音楽のような作品を残した詩人は、生きていたら建築家としての作品で何を見せてくれただろうか。

 

2010年7月30日金曜日

 
 

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