ファン・ゴッホ

 


貧しい画家、フィンセント・ファン・ゴッホが死んだのは120年前の今日。


ゴッホと言えば「ひまわり」。バブル景気真っただ中の1987年、安田火災海上が50何億円で落札し話題になった絵だけど、どうも怪しいという噂が絶えない。


著名な美術コレクター、カタールのシェイク・サウドの仕事をしていた時、オークション常連の彼が言っていたのは、「安田がひまわり購入を考えている」という情報が世界を駆け巡り、その後相次いで「ひまわり」が「発見」されたという事実。もちろん彼はその時のオークションには参加しなかった。危険すぎるからね。


さて、どれが安田の「ひまわり」でしょう?


さて、どれが本物の「ひまわり」でしょう?


絵画購入熱はこの「ひまわり」によって沸騰し、あの大日本製紙・斎藤了英は「医師ガシェの肖像」(ゴッホ)と「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(ルノアール)を立て続けに購入。「俺が死んだら一緒に燃やしてくれ」発言が飛び出すことになる。燃やす前に彼は贈賄で逮捕されて96年に死んだ。絵は海外で持主が変わり今も無事。


齊藤了英、高校(彼は旧制中学時代)の先輩なんだけどなあ。貧しい画家のパトロンをやっていたりしたら尊敬も出来たのに。

 

2010年7月29日木曜日

 
 

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