沼津東高校は市の郊外、ドのつく程の田舎にあって敷地が広く、野球、サッカー、陸上、フィールドホッケー、ハンドボール、硬式軟式テニスなど、トラックやフィールドを使う多くの運動部が重なること無く余裕で同時に活動できた。プールはもちろん５０m。

３年の時だったと思う。学園祭の出し物として、同じ中学出身のメンバーが数人集まり、広いグラウンドを活かし大凧を揚げることにした。

本で作り方を学び、竹、紙、ロープ、画材を買い揃え、６畳程の大きさの和凧に武者絵を描いて完成。当日は風にも恵まれ、つくった本人が驚く程上手く揚がった。

空高く揚がっている自作の凧が、ロープで物理的に地上のボクとつながっている。ダリの描く象もかくや、体の一部が無限に引き延ばされているような超現実的感覚を、まるまる２日間たっぷり味わった。

先日小金井公園の凧揚げに萌え、凧魂がくすぶり始めている。