打つべし

 


「打つべし!打つべし!」(矢吹丈&丹下段平)


生コンクリートをミキサー車から型枠に流し込む作業を「打つ」という。


力石似の巨匠は、打つのが得意技。大美術館だろうが小住宅だろうが、裏も表もコンクリート打ち放し一本勝負である。


ベニア型枠をウレタンで塗装して表面を平滑にしてからコンクリートを打つと、奇麗に仕上がることを見せしめてくれた。型枠を固定するためにコンクリート表面に残る「セパ穴」も丁寧に配置すれば意匠的な要素になりうることも教えてくれた。構造材=仕上材。断熱などという小細工は彼の辞書には無い。


皆、その男らしさに惚れ込んだ。


(どつかれそうなことを書いてしまいそうなので、RCについてはしばらくお休み)

 

2010年2月20日土曜日

 
 

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