RCつづき

 


RC(鉄筋コンクリート)は熱容量の大きい材料だ。一旦冷えると冷えたまま。逆に熱くなったRCは、なかなか冷めない。


冬、外気温とほとんど同じ温度になったRCの躯体。その躯体の内部(部屋の中)で温度を上げて(暖房など)湿度が上がるようなこと(料理など)をすると、内壁の表面は結露する。壁の表面温度が「露点」以下になっている場合、きっちり結露して壁はビショビショになるのだ。冷えたコップの周りに水滴がつく物理の原則通り。


夏、直射日光で暖まった躯体(約60℃)は冷房をかけてもなかなか冷えない。熱容量が大きいからだ。


設計にあたっては、RCの特性を良く理解し、断熱、除湿、遮熱など、あらゆる手法を総合する必要がある。特に生活の中心となる住宅の場合は慎重を要する。


(つづく)

 

2010年2月19日金曜日

 
 

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