バンクーバー

 


うつらうつらと夜のニュースを見ていたら、ホストクラブのNo1.が氷上で回転している???と思ったら、タカハシくんだった。「ドンペリ一丁!」とか聞こえてきそうなんですけど。彼よりさらにドンペリ度が高いのがフルチンコ。じゃなかった、プルシェンコ。


このオリンピックは、パンツのずれてた男の子を「品格」(アー嫌な言葉だ)のある大人たちが総攻撃することで始まった。いつでもどこでも服装やヘアスタイルが制度と引っ付くと、イヤーな感じになる。ボクがまだコーガンの美少年だった頃、中学生になると同時に、坊主頭に詰襟という軍国少年の格好にさせられた。それがトラウマになっているのだろう。以降、制服のある場を意識的に避けてきた。ネクタイやスーツは嫌いじゃないけど、何を着るかは自分で決めたい。


四方田犬彦によると、民族音楽の小泉文夫は、毎週の講義に全く違う民族衣装を着て登場していたらしい。調査のために楽器を買うのと同時に、市場で現地の服を一そろい手に入れるのだ。「彼の服装の多彩さは、そのまま彼の知的好奇心の広がりと、文化原理をめぐる多元的思考を示していた。服装が思想や世界観の現れであるということが理解出来たのは小泉先生のおかげだった。」


制度にはめられない格好の方が、お揃いのスーツとネクタイより、余程好ましい。フルチンコの気概があれば、それもまたよし。

 

2010年2月18日木曜日

 
 

◀

▶