宝塚市

 


兵庫県宝塚市には3年前に2軒の木造住宅”BASIC HOUSE”を計画して以来、度々うかがっている。今回は、東京に新しく住宅を創ろうとする御夫妻をお連れして、材料や仕上げの色などの具体的な実例を見てもらうのと同時に、家を創る姿勢を共有するために、同じ意識、同じ視線で、同じ時間、同じ空間を過ごした。


ちょうど住宅の計画時に誕生した宝塚の施主のお子さんがあっという間に大きくなっている。そして3年前にまだ小さかった木々がぐんぐん成長し、家を陽射しや風から守るかのように伸びてきている。子供や木々の成長は生きる喜びそのものだ。


建物は作ったときが不動産的価値としてはピークで、評価額は下がる一方だが、人間や植物は時間とともに成長し貴重な存在となる。我々は植物を切り倒し根を掘り起こしては、平坦な乾いた土地を作り、その上に10年で価値が無くなる小屋を建て続けてきた。


人が手入れさえすれば、木々は建物の価値下落を防いでくれる。地価の高い、いわゆる「高級住宅地」に緑が多いのは偶然ではない。時間の経過と共に育つ家を計画したい。

 

2009年9月22日火曜日

 
 

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