帝国ホテル

 


「徒歩でホテルに入る」シリーズその2。今日は事務所から10分ほど歩いて帝国ホテルに入る。


牧師の息子、F.L.ライト(1867-1959)が設計した建物(設計1912-1923)は、関東大震災や空襲にも耐えたが、1968年に取り壊されることになる。「都心の一等地を占有する巨大な建造物の客室数がたったの270では話にならなかった」(wikipedia)ということらしい。解体を前にして保存運動が起こり、エントランスロビー部分は明治村に移設されることになった。その明治村をつくり、初代館長だったのは、ホテルオークラのロビー部分を設計した谷口吉郎(1904-1979)である。


帝国ホテル、ホテルオークラ。このふたつのホテルの確執とも言える関係は、建築という側面を含め、絡まりあって興味深いが、それには触れない。ボクはどちらのホテルにも公平に徒歩で入っていくので、これからも宜しく。


ただ、現在のロビー空間をふたつのホテルで比べてみると、勝負は明らかだ。一方は「さもしい」と言っても言い過ぎではなかろう。


「あの犬どもに注意しなさい。」(フィリピの信徒への手紙 3:2)

 

2009年9月19日土曜日

 
 

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