ふるさと

 


小学校入学から高校卒業までは沼津で過ごした。土曜日、久し振りに沼津市街を横切る。


唱歌「ふるさと」の歌詞。「ウサギ追いし」が美味しく聞こえちゃうのはソラミミの基本だが、沼津中心部を流れる狩野川(かのがわ)のおかげで、「小鮒釣りしかの川」も「狩野川」のことだとダブルで勘違いした挙句、この歌は沼津の歌と信じていた紅顔の美少年。


町の基本的な骨格は変わりようも無く、車窓から見える景色はここを離れて四半世紀経った今も、概ね記憶通りと言っていい。だが、狩野川の川幅が、記憶のものより狭くなっているのはなぜだろう。


ボクにとってふるさとは、生まれた京都でも、その後住んだ広島県三原市でもなく、やはり沼津なのだという思いがよぎる。


山は青き ふるさと

水は清き ふるさと


なんとも歌詞通りの沼津なのだ。

 

2009年6月29日月曜日

 
 

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