先日の辻井君の話題に続いて、今日は樫本君のニュースが飛び込んで来た。ベルリンフィルのコンサートマスターに「内定」したらしい。「内定」って何？何だか大企業への就職活動みたい。

樫本君の華々しいコンクール遍歴には驚かされる。バッハ・ジュニア音楽コンクール(1990) メニューイン国際コンクールジュニア部門(1993) ケルン国際ヴァイオリンコンクール(1994) クライスラー国際コンクール(1996) ロン＝ティボー国際コンクール(1996) 全部１位。

華麗なソロ活動を続けて行くのかと思ったら、オーケストラの最前列に座ることになった。何ものにも代え難いアンサンブルの喜びを見つけてしまったのかもしれない。

辻井君はこの後、いつもの優勝者のように多数のコンサート契約を結ぶのだろうか？このコンクールで優勝した人は、長期のコンサートで消耗させられて、演奏家として大成しない、なんていう不気味な噂もある。音楽ビジネスの波に飲み込まれない事を祈るばかり。ヘッポコ・アマチュア・ヴァイオリン弾きが、なんだかエラそうだけど。