梅雨
梅雨入りらしい。
梅雨時にはカビがつきものだが、現代日本のカビ状況を加速させている原因の一つは、高気密住宅だろう。空気の流れが遮断されたところで、高湿度状態が続けば、カビも大喜び。おまけに壁はビニルクロスにベニヤ板。壁自体に全く調湿機能がない材料を積極的に使っているのだからカビ天国である。
「家のつくりやうは夏をむねとすへし」とブロガーの先達に教えられた高温多湿の国は、完全にその教えを忘却してしまった。
住宅で使う材料は「昔から使われているもので食べたりなめたりしても死なないもの」にするよう心がけて、それを薦めている。壁には漆喰や珪藻土(気をつけないと樹脂を混入したニセモノもある)、床には天然木の無垢材を積極的に使いたい。自分で湿気を吸ったり吐いたりしてくれて、強力な防カビ効果が期待出来る。季節の移り変わる日本にふさわしい材料だ。
2009年6月11日木曜日