武久源造@文京シビックセンター
チェンバロとフォルテピアノ(ジルバーマン)が2台並んでステージに。
武久さんはいつもエネルギッシュでエキサイティング、「大食漢で大酒飲みだ。」(マタイ11:19)楽器の能力の限界を跳び超えてゆくような演奏。こうゆう演奏家が歴史的に楽器の発展を促してきたのだろう。それを暗示するかのようなチェンバロとフォルテピアノの揃い踏み。
彼の演奏は、「時間」が平坦で均質なものではなく、ムラのある質量や密度を持ち、4次元的に歪みながら広がる手触りのあるものだということを確信させてくれる。また、見えないものを手がかりに創造することの可能性を、明快に提示してくれる。驚くべきことは、彼の演奏全てが映像喚起的だということだ。
2009年5月2日土曜日