星玄人写真展 "Osaka"

 


写真家・星玄人(ほしはると)の展覧会@新宿3丁目、サードディストリクトギャラリー。


夜の西成・あいりん地区をストロボ付きの35ミリで抉り撮った記録。コワモテのお兄さんやらオッチャンたちが、上目遣いでこちらに向ってくる。ヒエ〜。


こんな撮り方してて、だいじょうぶなんやろか? 写真家ご本人が居たので、色々話を伺う。カメラを向ける時には、一応声を掛けてからシャッターを切るようにしているとのこと。そうやろ、そうやろ。そこでの短いやりとりが、いい写真になるかどうかの分かれ目なのだろう。


星玄人氏はもう10年も、夜の街に出てシャッターを押し続けている。以前はコントラストの強い白黒を確かな技術で印画紙に定着していたが、今回の展覧会では暗闇をカラーで追っている。表現の幅を広げようとするエネルギーが、ギャラリー階下の焼肉屋のニオイとともに小さい空間に充満していた。


あいりん地区は愛の隣と書く。レンズを通した星玄人の眼差しも、愛にあふれている。

 

2009年5月20日水曜日

 
 

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