根津美術館
根津美術館
勝手に「良寛強化月間」なので、書蹟「天地」を持っている根津美術館に行く。今井兼次+内藤多仲設計の美術館を壊して作られた新しい美術館に行って見ると、今は「新創記念特別展」だけで常設展はやってない、良寛は見られません!とのこと。あちゃー。だけどせっかく来たので、特別展「根津青山の茶の湯 初代根津嘉一郎の人と茶と道具」を見ることにした。
茶会の取り合わせを再現した展示には、お茶をたしなんでいるであろうおねえさま方が、和装で大挙押し寄せていて、熱心に一つ一つ凝視されている。着物に焚き込められた香が会場を席巻。それはそれとして、初代嘉一郎さんいいもの集めてます。殷の青銅器、欲しー。
庭に出る。都心の森。イチョウやケヤキの巨木、紅葉のいろはもみじがすばらしい。土地の起伏を生かした計画。中央に鴨の遊ぶ池があり、それを取り巻くようにレベルを変えながら4つの茶室が点在する。池との関係で茶室の個性が決められていると見た。今日の展示品はこれらの茶室で使われたものだろう。今もその展示品は茶道具として使われているのだろうか。耳を澄ますと、10種類以上いたかもしれない、普段は聴くことのできない野鳥の鳴き声が軽やかに響いていた。クレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」さながら。
建築は、最近の隈さんのやり方通り、床・壁・天井・屋根、建築全体にわたって、規格寸法ユニットを連続して並べていく手法が大規模に展開されている。私邸跡に建てられ、濃密なコレクションを擁する個人美術館としては、あまりにアッケラカンと組み立てられ、そして解放されすぎているようにも感ずる。
2009年11月24日火曜日