新東京タワー
新東京タワー
建設中の新東京タワーが、高さを変更したらしい。着工当初は610.58mだったが、ちょっと高く634m(ムサシ!)にしたという。確認申請の計画変更、面倒だっただろうなあ。申請担当者には同情を禁じえない。中国で工事中の「広州タワー」が似たような高さなので、「世界一」を標榜するために、この変更に踏み切ったようだ。
だけど、この世界一は「自立電波塔」として世界一の高さというだけで、ドバイのブルジュ・ドバイ(これも工事中)はすべての建造物の中で正真正銘「世界一」の818m。(ハイパー!)東京はいくら計画変更してもホントの世界一には184mも足りない。(イヤヨ!)
今後も続々あって、クウェートでは2012年竣工予定の1001mの「マディナ・アル=ハリール」、サウジでは1600mの計画もある。F.L.ライトの幻の計画、マイルハイタワー(1956年)の1609mに追いつく勢いだ。
早稲田の理工学部高層棟65m(1967年)は竣工時「東洋一」の高さを誇っていたが、すでに工事中の霞ヶ関ビルの方が高かった。(ムゴ!)
数字で一番を争っても、いずれ抜かされる。
それにしても、これほど大きく風景を変えるものを造ろうとするときに、公開ヒアリングや設計競技がまったく行われなかった挙句、「設計・監理:日建設計、監修:安藤忠雄」って、どうなのよ。
(写真は建設中のブルジュ・ドバイ)
2009年10月27日火曜日