エジプト21
エジプト21
0502
ステーキの匠・A最後の晩餐は牛肉ステーキ。ヒレと肩肉をミディアムレアっぽく焼いてもらい美味しくいただく。前菜は薫製のオイルサーディン。付け合わせは野菜焼き。ステラビール、グランマルキ、そして黒霧。日本で立ち飲みしていることと比べたら、夕食は相当充実しているかもしれない。実際、Aは5キロ太ったと云う。
サッカーを放映しているチャンネルを探し、サウジのテレビ局が国内リーグの放映をしているのを見つける。思いの外画像がきれい。試合内容も面白く、0 vs 0でも充分楽しめた。今年のWCにはこの中から何人かが選ばれる筈。
Aが部屋に戻ったあと、さらにリモコンをいじっていたら『パッション』(2004 メル・ギブソン)を流しているチャンネルがあった。暫く釘付けになる。アラム語とラテン語で字幕も無し。ピラトとのやり取りの場面。バラバが恩赦を受けイエスが鞭打ちの拷問をウケるところで画面が突然切り替わり、若いアフリカンの牧師と思しき人がマイクで説教をしているシーンになる。画面の下に流れるあの独特の文字はつい最近どこかで見た記憶がある。アムハラ語のゲエズ文字かな。だとすると、エチオピアのTVチャンネルだろう。エチオピアはキリスト教と縁が深い。旧約聖書に出てくるクシュはエチオピアの一部を含む大王国だったとも云うし、エチオピアの高官は、使徒言行録にも登場する。そのエチオピアは、今でもキリスト教信者が人口の約60%を占めるらしい。最大の宗派はコプトから分かれたエチオピア正教。カトリックやプロテスタントも少数だがいるようだ。マイクを持って話を続ける牧師の話は徐々に熱を帯びて来て、聴衆の中には感極まって失神したりトランス状態になっている人もいる。これはきっと、エチオピア正教の宣教番組だったのだろう。いつまで経っても『パッション』には戻りそうも無いので、テレビを消した。
エチオピア正教は、岩を掘り残して作られたラリベラの岩窟教会群が有名だ。いずれ訪ねてみたい。外務省の海外安全渡航情報によると、エチオピアはほぼ全土が黄色、オレンジ色で塗りつぶされ東部の国境は赤い線が引いてある。エジプトと同じだな。
上記のチャンネルだけでなく、ここでは宗教関係のチャンネルが多い。ほとんどがイスラム教関係のチャンネルだが、コプトを始め、キリスト教諸派のチャンネルも相当数あると思われる。思われる、というのはチャンネル数が1600以上もあり、そのリストも無いので、なかなか全貌が見えないからだ。
これまで探し当てたチャンネルは
BBC624
NHK world752
CNN858
Al Jazeera1034
Scare TV1274
など。
暇だ。
2018年5月2日水曜日