ハクビシン
ハクビシン
夜。人気のない家路を急ぐその時、暗がりからこちらをじっと見つめる気配に気づく。一瞬ネコかと思ったが違う。あ、あいつだ。白鼻心。
野性のハクビシンを目撃するのは初めて。暗がりに白い鼻筋が浮かび上がっている。鼻筋以外は黒い。円筒形の長い胴から胴と同じぐらいの長さの立派な尻尾が生えていて、円錐形の頭、円筒形の胴、径の小さい円筒形の尻尾まで、水平にピーンと一直線に伸ばした状態で1m以上ありそうだ。そのピーンとした状態で小走りに道路を横切っていく。美しい。
ハクビシンはSARSが流行った時にウイルスの病原ではないかとあらぬ疑いをかけられたことが記憶に新しい。でも、そうではなかったようだ。
肉は美味らしい。
2018年2月14日水曜日