ちいさい秋
ちいさい秋
井の頭公園に『ちいさい秋みつけた』の歌碑がある。碑はなんともいえぬ中途半端なデザインだが、アップライトピアノ型の御影石には、作曲家・中田喜直生誕90周年記念、中田喜直は井の頭公園を散歩している時にこの曲のメロディーを思いついた、と彫られている。
wikiでこの曲のことを調べたら、作詞のきっかけとして、「(作詞の)サトウハチローが住んでいた東京都文京区弥生の自宅の庭にはぜの木が植えられており、この木の紅葉する情景を見たのが作詞のきっかけとなった。この自宅は1996年に岩手県北上市のサトウハチロー記念館に移築され、はぜの木は後楽園駅近くの礫川公園に移植された。」とある。詞は井の頭公園とは関係無かったのだな。ハゼの木は奇数羽状複葉、互生、全縁の落葉樹。俳句の世界でもハゼモミジと呼び、秋の季語。
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
お部屋は北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
むかしの むかしの 風見の鳥の
ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ
はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
2017年9月25日月曜日