エンドレス ポエトリー
エンドレス ポエトリー
ホドロフスキーの「新作」が凄い、という話を天才・井桁裕子から聞いて一瞬混乱した。ホドロフスキーは70年代の「エルトポ」や「ホーリーマウンテン」しか知らず、まだ生きて作品を創り続けていたとは予想外だったからだ。渋谷のUPLINKに行った。
先の2作品は「カルトムービーの金字塔」などといわれ続けるほどに意味不明感が漲っていて大好きな映画だが、「新作」は誰でも左程抵抗無く受入れられるのではないか。自叙伝的なストーリーも素直に没入できる。ホドロフスキーも米寿になって、人間が丸くなったのかも知れない。
脚本は「父を殺し、母を犯す」ギリシャ神話のエディプス王物語を下敷きにしているのではないかと思う。主人公の母役と恋人役が、同じ女優の一人二役なのもそういう理由があったに違いない。好きな作品。井桁さんありがとう。
来年、UPLINKが吉祥寺にも出来るらしい。楽しみだ。
2017年12月9日土曜日