快晴。出勤時に遠回りして公園を散策しながら紅葉を楽しむことにした。

モミジの葉は順光で見るとエンジのような濃い色に映るが、空を見上げたりして逆光で眺めると、思いもかけず鮮やかな真紅に輝いて見える。暖かいので人出も多く、立ち止まり木を見上げて口を開けてスマホで写真を撮る人が目立つ。ボクも口を開けながら上向きの写真を撮ったり、水辺に増えてきた野鳥を見たり、端から見たら何をしている人なのか分からない挙動不審の怪しい人になってしまっている。

以前ゴイサギを見つけたところに、似たような色の水鳥が佇んでいる。一瞬ゴイサギかと思ったらグーッと首が伸びた。青鷺かな。不意に「この鳥の名前、何ですか？」と尋ねてくる御婦人がいて「さあ、ゴイサギでしょうかね」などと中途半端な生返事をしていたら、その御婦人が指差している先をよく見ると、別の鳥がいる。ゴイサギの幼鳥＝ホシゴイだ。ウソを教えたことにならなくて良かった。

ボクと同じような挙動不審の怪しいオッサンがいたので親近感を覚えてそのお顔を拝したら、なんとSさんだった。9月にサヴァールのコンサートでも偶然会っている。同じ駅を使っていると、こういうこともあるのだな。同じ電車に乗っておしゃべりしながら通勤。次はどこで会うだろう。