収穫感謝
収穫感謝
11/23は1948年に収穫感謝の日と改名されたが、この日はもともと宮中祭祀の新嘗祭だった。昨日井の頭公園を散策していた今上天皇、今日は新嘗祭で忙しくされているのだろう。
日本と同じ北半球の温帯エリアにあるアメリカでは、入植したピルグリムファーザーズが最初の収穫を神に感謝し、農耕や漁労の技術を教えてくれた先住民のワンパノアグ族も招いて宴を開いたことを記念して、日本と同じ時期に祝日「Thanksgiving Day」が定められてる。日本のキリスト教会でも、アドヴェント直前の日曜日に収穫感謝礼拝を捧げる習慣がアメリカから伝わっていて、礼拝後に食事会がある教会も多いだろう。
毎年日曜学校の子供たちとメニューを相談し、サンドイッチにしたり、カレーにしたりしていたが、今年は「あのモロヘイヤスープ、もう一度飲みたい」という子がいた。何かの機会にエジプト直伝のモロヘイヤスープをこしらえたことがあって、それが想定外に好評だったのだ。だが今は冬なので、モロヘイヤが入手できるかどうか分からなかった。あとで温室栽培のものが一年中あることを知ったが、その時は少し考えて、今年はエジプト方面のもうひとつの有名スープ、レンズ豆のスープをつくることにした。
レンズ豆のスープ(レンティルスープ)は、中近東に行く時は必ず飲みたいスープ。店によって味は違うが、豆の旨味が満ち満ちていて好きな料理のひとつだ。レンズ豆は日本でも大きなスーパーでは扱っている。レンズ豆は、丸くて真ん中が膨らんでいる凸レンズのような形をしているからレンズ豆と命名されたのだと思い込んでいたら逆だった。レンズが、この豆の形に似ているから「レンズ」と命名されたと云う。歴史に登場する順番はレンズ豆の方が早いのだろうな。創世記にもバッチリ書かれている。
ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えた。エサウは飲み食いしたあげく立ち、去って行った。こうしてエサウは、長子の権利を軽んじた。(創世記25:34)
長子の権利と引換えに飲みたくなるぐらいのスープだから美味しさも尋常ではない、筈。乞御期待。
2017年11月23日木曜日