水
水
雨降り続きでしばらくお休みしていたが、久し振りに晴れたので散歩再開。
台風で飛ばされた落葉が敷詰められた道。靴底から、小枝が折れドングリが踏み潰される気持ちのいい音がする。樹上に残された葉も色が薄くなって、こういうのを秋の気配と云うのかな。結構寒い。
池に向かって下る斜面のそこかしこから水が湧き出ていて、その流れが地表を滑り池に注ぎ込んでいる。地下に染み込んだ雨水だろう。池の水位も高くなっている。池は低いところに出来るという当たり前のことが視覚化されると面白い。
この辺りは随分昔から人が住んでいたようだ。旧石器時代までさかのぼることが可能な遺物が発掘されているので、万の単位の「昔」である。水道やペットボトルの水のように、水がモバイルガジェットのように扱われるようになったのはそれほど昔のことではない。それもいつまで続くか分からないが。
流れる水を見ていると、人は水から離れられないという忘れていた当たり前のことを思い出す。
主はわれをみどりの野にふさせ
いこひの汀にともなひたまふ (詩23:2)
2017年10月24日火曜日