Maitre d'Art

 


フランス人間国宝展@上野・東京国立博物館表慶館

YCAが展示計画に関わり招待券を配っていたので、それをいただき久し振りに上野に行ってみた。


1994年に、フランスでも日本の人間国宝にならい、メートルダール(Maitre d'Art)という称号がつくられた。その認定作家らが、人間国宝の本家・日本で作品を展示するという企画。


数日前にぼくらのオフィスに来て、作品についてプレゼをしてくれた折り布作家のセミネリさんと、ガラス作家のバロワさんの作品が気になる。セミネリさんの折り布は黒い背景に迫力のある9点の展示。精緻な幾何学とそれを実現するための時間の堆積が「用の美」を超えて屹立している。バロワさんの白いガラスは、ぱっと見乳白色のアクリルにしか見えない。が、猛烈高価なのだろうな。個人的に面白いと思ったのは、紋章彫刻のジェラール・デカンによる「ノアの方舟」と題した円筒印章。展示即売すれば、どの作家の作品も結構売れると思う。


招待券の半券で、博物館本館の常設展示も見ることができた。こちらは人間国宝ならぬ国宝のオンパレード。見る度に新しい発見がある。今回はハート形土偶、須恵器、それから池大雅の書が良かった。

 

2017年10月20日金曜日

 
 

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