▶さる【申】①12支の第9。②西から南へ30度の方角。③昔の時刻の名。今の午後4時頃。また、およそ午後3時から5時のあいだの時刻。（広辞苑）▶十二支を動物にあてるのは本来は誤用といわれた。一説には季節とともに変化する植物の様子を「滋じ・紐ちゅう・演えん・茂も・伸しん・巳し・仵ご・味び・身しん・老ろう・脱だつ・核かく」の12の文字であらわしたものとされる。十二支が動物と結合したのは農民に農事暦を理解させるためともいわれるが、詳しいことはよく分からない（荒俣宏・世界大博物図鑑５）▶もし私に尾があれば、私はサルであろう。（ウィリアム・ホートン）▶サルの捕獲法。サルのいる場所にこっそり靴を置いておく。サルは狩猟者を見て、さっそく自分も同じようにと靴をはく。すると靴ひもが解けなくなってやすやすと人間の手におちる。（プリニウス・博物誌）▶ソロモン王は3年に一度、金、銀、象牙、猿、ひひを献上させた。（列王記上10:22）▶マントヒヒは古代エジプトで知恵、時を司る神トートの聖獣。死後はミイラにされた。