キンモクセイ

 


小林製薬はまだ作り続けているようなので、再掲する。


10月になると、どこからともなく金木犀の甘く強い香りが漂ってくる。その香りがどこから来ているのか探すのはこの季節の愉しみだ。


だが、、、、トイレの芳香剤がこの香りを採用した時期があって、たぶん70年代だろう、ボクらの世代以上の人は、「自然の金木犀の香りに接してもトイレのニオイとしてしか認知出来ない人パーセンテージ」が高いと思う。不幸なことだ。


最近は、卒倒しそうに芳しいハバカリも絶滅寸前で、芳香剤の世界からも偽金木犀が消えたと思っていたら、まだこんなものがあった。(写真)


小林製薬、すぐにやめてください。


(2009年10月14日)


金木犀は中国語で桂花。この花を白ワインに3年漬けたお酒は桂花陳酒。滅多に飲む機会も無いけれど苦手なタイプの酒だ。楊貴妃は好きだったと伝えられている。楊貴妃とは仲良しになれなかったかも知れないな。


金木犀があるくらいだから、銀木犀もある。こちらは白い花。木犀といえば大概、銀の方のことを指すという。香りは金に比べるとそこはかとなく上品な感じ。これをワインに漬けるとどんな酒になるのだろう。3年も待てないし、3年も経ったら、漬けてることを忘れそうだ。

 

2014年9月30日火曜日

 
 

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