天安門広場
天安門広場
このホテルのテレビは日本の番組を一切流さないことに決めているらしい。ネットニュースを見たら「成長戦略」を「戊辰戦争」と空目。長州の首相が東北を切り捨てる。空目でもないか。
朝食後、おばはんがマイクでわめいている音が聞こえて来た。ホテル近くの小学校で運動会だか体育の授業だか。在北京アメリカ大使館発表のAir Quality Indexは現在168(unhealthy)。騒音を避け大気汚染の中に出かけようか。今日は一日空いたので、たっぷり観光する予定。
朝食時30分で練りに練った観光メニューが下記
古観象台〜歴代帝王廟〜妙応寺〜魯迅博物館〜琉璃厰骨董街〜湖広会館
完璧な予定に従ってメトロを乗りこなしつつ市内を廻り始めてみたが、地下鉄1号線で天安門の真下に来た瞬間ふと思い立って下車。故宮には行ったが、道を挟んで南側の天安門広場にはまだ行っていなかったのだ。
広場に入るには全部で3カ所のチェックポイントがある。飛行機の手荷物検査と同じ機械を使ってしっかりチェックされる。ペットボトルをわざわざ開け、匂いを嗅いでタダの水であることを確認していたのには苦笑してしまった。だが、6月4日が天安門事件の24年目であることを思い出して笑顔がひきつる。
東西500m、南北880m。あきれる程広い広場である。人間観察しながら広場を一通り横切った後で毛主席紀念堂に行ってみよう。ファラオのミイラから幾星霜、死体保存の技術革新を目の当たりにすることが出来るかも知れない。がしかし、目の前にある入口は閉鎖されていて、南北の中心軸に対して反対側の入口しか開いていない。そしてその手前にはバリケード。入場可能な入口はすぐそこに見えているのに、辿り着くためには1km以上の大回りになる。やめた。
石で仕上げられた広場には日陰が一切無い。夏は熱中症続出だろう。天安門広場は、天安門上からの景色を最優先に計画された広場だった。天子南面す、だ。
2013年5月31日金曜日