ラファエロ
ラファエロ
初来日というラファエロを見に上野へ。建築家・ラファエロだけど、ルネサンスの天才によくあるように、彼も絵を描いた。
有名画家の展覧会で面白いことの一つは「実物を見たことないけど知ってる絵」の実物と対面する瞬間だ。今回は「エゼキエルの幻視」がそうだった。最初に画集かなにかで見たのはいつのことかは覚えていないが、どこかの巨大な壁画だと思い込んでいた。ミケランジェロの「最後の審判」を思わせる壮大な画面構成が、思い込みに拍車をかけたのかも知れない。
で、今回初対面してみたら縦40×横30ぐらい。単位はメートルではなくセンチメートル。拍子抜けする程小さい絵だった。だが独占状態で正面に立つと、絵がどんどん大きくなって動いてゆく。天体が軋み動く音まで聞こえる気がする。見てるこちらが幻視で幻聴だ。
誰か絵をくださるというのなら、こういうサイズのこういう絵が欲しい。
2013年4月11日木曜日