太陽高度がだいぶ低くなってきて、事務所の床に日光が直接射すようになってきた。にもかかわらず、まだ暑い。
結局、窓の外に植えたゴーヤは、伸びて葉は繁ったものの実どころか花もつかずじまいであった。それでも小さい手のような緑の葉に陽が当たって、透明感のあるスクリーンになっている。自然の造形にはいつも感嘆させられる。
「芸術に加わるのは、ごく一部の建築でしかない。それは墓碑と記念碑だ。」(装飾と罪悪1908)と宣言したアドルフ・ロースは1933年8月23日に亡くなった。ロースは亡くなって、素っ気ない直方体の墓碑になり、芸術に加わる資格を得た。