新聞

 


朝日新聞は8月15日の朝刊が休み、夕刊では終戦記念日(という言い方は前から馴染めないけど)の扱いが小さかった。これまでこんなことがあったのかどうか思い出せないが、新聞社勤務の方々にとって、昔の戦争のことより今日のスポーツのことが大事なのだろう。


日本にジャーナリズムは無い、と言っていた加藤周一さんのことを思い出す。新聞については次のような内容のことを言っていた。—日本の新聞各社の取材能力は、他国のどのクオリティー紙に比べても引けを取らない。ところが一つの出来事を継続的に追跡する取材の持続力はというと、実に頼りなくなる。—


継続的に記事にすべき出来事だらけの現在である。報道ツールとしてテレビが完全な機能不全に陥っている今、新聞はどこに行こうとしているのか。発行部数の多さも加藤さんの指摘するところだった。他国の高級紙発行部数を調べてみた。


英:ガーディアン 26万

  タイムズ 45万

  インディペンデント 18万

仏:ル・モンド 35万

  フィガロ 34万

伊:レプブリカ 70万

  コッリエレ・デッラ・セーラ 70万

独:南ドイツ新聞 44万

  フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥ  ング 36万

米:ニューヨークタイムズ 100万

  ワシントンポスト 69万

日:読売 1000万

  朝日 790万


桁が2つも違う。これでは、何か書く度に「偏向」と言われるのも無理は無い。

 

2011年8月16日火曜日

 
 

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