ランチ

 


(回る方の)寿司屋で昼食。


入口でタッチパネルを操作し、人数を入力、座席の選択をすると店員が出て来てマニュアル通りの笑顔でテーブルナンバーが記された札をくれる。空港のチェックインみたいだな。その番号の席を探して回転しているレーン脇のテーブルに座る。


ん?しばらくしても何も始まらない。誰も来ない。


辺りを見回すと初心者用の動作マニュアルがあって、それに従い自分で自分に給仕することになっているようだ。お茶は粉末のお茶を湯呑みに入れ、テーブルから突き出ている蛇口でお湯を注いで完成。注文は液晶タッチパネルで種類と数を入力すると、皿に載った握りが凄いスピードで我々の席めがけて飛んで来て目の前でピタッと止まる。回転レーンは2段に分かれていて上段がテーブルめがけてやってくるハイスピードレーン、下段はゆっくり何周も回っているやつだ。


目の前にやって来た皿を取ると、金切音のブザーが鳴り始める。緑のボタンを押さないと音は止まらないし、次の皿が注文できないのだ。そのボタンを押すには、尻をちょっと浮かさないと手が届かない。う~。


タッチパネルで選んで、飛んで来た皿をテーブルに降ろし、尻を浮かせ緑のボタンを押してブザー音を止め、座り直してイザ食べようとするとわさびが無い、、、、ガビョーン!全てサビ抜きなのだ。発狂寸前、ワサビが入ったビンをテーブルの片隅で発見。危機一髪だ。


ビルディングタイプとしてはパチンコ屋に酷似している。茫漠とした無柱の平面にマシンが整然とレイアウトされ、その隙間にお客様がプラグインされる。蛍光灯が影の無い空間を照らし出す。そして軍艦マーチ的BGM。やっぱりウニとかイクラとか注文しないといけないのかな?入店から会計まで、店員との会話は皆無。オレはブロイラーか?「モダンタイムス」を思いながらタッチパネルで選んで、飛んで来た皿をテーブルに降ろし、尻を浮かせ緑のボタンを押してブザー音を止め、、、、


不思議なことにネタの味は悪くない。忙しすぎて味わってる場合じゃないけど。

 

2011年2月17日木曜日

 
 

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