クセナキス 3
クセナキス 3
クセナキスの前掲書から、フィリップス館についてのメモ。
「最古代よりこのかた、建築は本当に空間的であったことはない。それは本質的に2次元的であり、平面的であった。寺院、宮殿住居、教会、劇場、などの正方形、長方形、台形、円形は平面である。鉛直方向への平行移動によってのみ、第3次元へ入り込むに過ぎない。このように考えられ、実現される第3次元は名目に過ぎず、平面と準同型であり、新しい空間要素をもたらすわけではない。・・・・」(1958年)
フィリップス館はブリュッセル万博の「音と光のための」パビリオン。コルビュジエが制作を依頼されたが、協働したのは当時スタッフのクセナキスで、すったもんだの挙句にコルブはクセナキスの設計者としての co-sign を認めざるをえなくなる。コルブはその後クセナキスをクビにした。そのときの確執がなかったとは言えないだろう。
ラトゥーレットの設計やモデュロールの発案に深く関わったギリシャ系フランス人は、この後音楽に軸足を移すことになる。
2011年1月6日木曜日