訓民正音

 


韓国語は親族呼称の種類が多い。ボクから見た「義姉の旦那」は동서(トンソ)という。奥さん同士が姉妹だということ。동서の LEE GeonMaan はテキスタイルアーティストでデザイナー。ハングルの字体をモチーフにしたデザインで生地をつくり、それを製品化している。


日本1号店、代官山にある彼のお店に行ってみた。韓国のテレビドラマでは、彼のつくったバッグやアクセサリーが、しばしば小物で使われている。日本にいる韓流な方々が、あこがれの俳優や女優と同じものを身につけたくて集まってくるようだ。


http://www.leegeonmaanjp.com


ハングルは15世紀半ばに、世宗が「訓民正音」として公布した文字。完全な表音文字で、音の種類が極めて多い。例えば日本語が母音5種なのに対し、ハングルは基本母音だけで10種、合成母音の11種を含め、みなさん21種類の母音を自由自在に使いこなしている。韓国の音楽家が世界中で活躍していることの背景には、子供の頃から音を聴き分ける耳の良さがあるのかもしれない。さらに、躊躇せず海外に出る国民性も、どの言語でもたやすく聞き分けられる優れた聴覚に支えられていると考えてもいいだろう。


동서のつくるものを見ると音が聞こえてくる。5母音で育ち聴覚の未発達なボクも、その音をうまく聴き分けられるようになりたいと思う。親族として。

 

2010年6月22日火曜日

 
 

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