ギリシャのつづき

 


「2010年5月17日月曜日 ギリシャ」のつづき


現場に貼付いて常駐監理することはできなかったが、この建物の設計コンセプトは監理/施工の良し悪しに影響を受けるものではない。


コンセプトとは次のようなこと。すなわち、建物を小高い丘に見立て、テサロニキの習慣となっている湾沿い夕涼み散歩コースの一部として位置付けることだ。イベントが無い日にも、開放されたホワイエや、建物の外部に様々なレベル/サイズでまとわりつくように配されたテラス状の部分と、その各々を繋げる階段を使い人が行き来し、テルマイコス湾越しに臨むオリンポス山の絶景を愛でる。いずれこの建物が老朽化し廃墟になったとしても、散歩コースの丘としては有効だろう。


テサロニキから送られて来た竣工写真を見ると、想定外の照明器具や家具などが写っているのだが、廃墟の強度は些末なことにびくともしない、、、  


はずだ。

 

2010年5月25日火曜日

 
 

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