春雨

 


我がせこが 衣はる雨 ふるごとに 

野邊の緑ぞ 色まさりける

             紀貫之


春の雨がしとしと降ると、ボクのシナプスは古今集を飛び越えチャプチェにつながってしまう。


チャプチェが好きだ。日本の春雨よりかなり太くてモチッとした食感。ヴォリューム感のある麺を、牛肉の細切、野菜、キノコなんかと一緒にごま油で炒めてつくる。もちろんガツンとニンニク投入。つくりたてもいいが、少し冷ましてからは、味が馴染んで更にすばらしい。食事として良し、つまみとしても良し。


チャプチェを初めて食べたのは学生時代。韓国からの留学生がホームパーティーで大量に振舞ってくれた。その時の衝撃的な旨さは、今でも鮮やかに舌の記憶に残っている。


新事務所はチャプチェ包囲網のど真中にある。食堂のみならず、食材屋が軒を連ねる至福のエリアだ。


困った。(何が?)

 

2010年4月28日水曜日

 
 

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