芹沢銈介
芹沢銈介
美味しいものでお世話になりまくっているアガシに、芹沢銈介の型染暖簾を献上。今後ともよろしくお願いします。
芹沢銈介は静岡の出身だし、白井晟一が彼の美術館(静岡市立芹沢銈介美術館)を設計したりしているし、ボクは一方的に親近感を持っているのだ。
「民芸」という言葉は民藝運動の創設と同時につくられた造語。この運動は無名の職人による日用雑貨品、特に朝鮮半島・李朝の文物に注目した柳宗悦が始めた。芹沢は柳に影響を受け、民藝運動に参加、同人誌「工芸」や柳の著作の装丁を手がけるなど、生涯柳との交流を続ける。
すぐれた文化運動は、個別の地域や気候風土に根ざしたものであると同時に、国境や人種などのボーダを水平に横断する普遍性を持つ。これは異質なものに対する興味と敬意に支えられている。蔑視と敵意は非文化的で、寂しく貧しい。
2010年3月6日土曜日