RC

 


26日の「煙突」のつづき。


鉄筋コンクリート(RC)の建築が日本に登場するのは20世紀の初頭。長崎県の佐世保軍港内のいくつかの建物(1904年)が日本最古の建築だという説があり、それに賛同したい。母方の伯父は造船に関わっていて、佐世保重工業で日章丸という1962年当時世界最大のタンカーを設計したエンジニアだった。佐世保港には特別な思い入れがあるからだ。


造船のドックは、護岸工事に大量のRCを使っていたのだとしたら「こん材料ばだいたい分かったけん、ついでに建物も造るのがよか」ってな感じだったのかもしれない。構造家、真島健三郎が設計し、ポンプ室や機械室をRCで造った。最初は機械を納めるための箱としてRC造の建築は20世紀の日本に登場した。


(写真は日章丸の進水式)


つづく

 

2010年2月1日月曜日

 
 

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