不携帯

 


いつものコースで朝のお散歩通勤。夏の暑さが嘘のように気持ちがいい。


昨日の栗、様子をよく見ると中身は全て誰かが採っていて、地面に転がっているのはイガの残骸だけだった。そりゃそうだ。実を一つ残らず採った方、栗三昧の毎日だろう。


静謐なる森の沈黙を切り裂く大声で、携帯に向かって歩きながら怒鳴り続けているバカモノとすれ違って、自分が携帯を忘れて出かけたことに気づく。一瞬不安な感じになり、不携帯如きでうろたえる自分にあきれる。が、その後しばらく経つと、携帯を持っていないことが特権的な立場のような、奇妙に誇らしい心持ちがしてくる。


これは携帯依存症の兆候か?

 

2010年10月7日木曜日

 
 

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