金子潤
金子潤
防衛庁跡のクサナギ公園に展示されている金子潤の巨大陶芸を見る。磯崎アトリエの真ん前。
作品一つ一つがちっちゃい柵みたいなもので囲われているのがお笑い。触ろうとしてその気になれば、そのちっちゃい柵は何の役にも立つまい。凶暴な肉食恐竜に細い首輪をつけるようなバランスの悪さ。作品たちは、おとなしく鎮座しているふりが似合わない。夜中に絶叫する裸の青年ぐらいしか出没しない安全な公園なのに、なんと中途半端な展示方法だろう。公園管理者のお役所仕事的対応が手に取るように分かる。
ついでにグランドハイアットのロビーにある金子潤を見て、その後、銀座のギャラリー最終日にもう一度顔を出す。久し振りに会う親戚の面々。それぞれに年輪を重ねている。
親戚の中に面白いことをやる輩がいると、結婚式と葬式の時以外にも集合の機会が増えて有難い。
2009年8月1日土曜日