晴れのち豪雨
茫漠とした関東平野から少し西に向うと、小さい緑の丘が連続する相模の国に出る。時速200kmを超える「こだま」の車窓から外を眺めると、夏らしい青い空。純白の雲が手の届きそうな低空を、高速で形を変えながら水平に動いている。緑の作る程よいスケールの起伏を白く柔らかいかたまりが愛撫している。涼しそうだ。
山の見えない東京のまっただ中で暮らしていると、自然がボクらを取り巻いている事を忘れそうになる。
同じルートの帰り道はゲリラ豪雨。焦点の合わない灰色の景色。優しいだけの自然ではない。
2009年7月28日火曜日