集中豪雨
ピカッ ドン
核の恐怖は依然として深刻だが、集中豪雨も怖い。雨が降るたびに、地下の事を思う。
人はいつから地下空間を使いはじめたのだろうか。中央トルコ、カッパドキアの初期キリスト教徒、隠れキリシタン居住地跡は、現在分かっているだけで地下8層にも及ぶ複雑な蟻の巣状のシェルターだった。ローマのカタコンベも身を隠すための空間として用いられた。これらの場合、地下は外敵からの防衛手段として有効に働いていたのだろう。
19世紀以降、肥大する都市の施設需要を確保するため、施設を地上・地下問わず、地面に対して垂直方向に延ばすことが盛んに行われて来た。
21世紀の日本はゲリラ豪雨の時代になる。地下に入ってしまった水、しみ込んでしまった水は、ポンプを使って放流出来る高さまで汲上げられる。環境を維持するための頼みの綱が、ポンプという機械なのだ。
何度も書くけど、機械は必ず壊れる。集中豪雨の度に、水没する地下鉄や地下街が夢に出る。
2009年6月17日水曜日