狂童女の戀

 


計り知ることの出来ない摂理の連鎖を辿るうちに、「事件」とも呼べる舞台を準備期間から目撃することになった。


「ユトロ」は井桁裕子の制作による人形の名前。映画『ハーメルン』( 監督:坪川拓史 2013年)の劇中劇に登場する。ボクはこの映画を見て心震わされ、いろんな方に是非見るようお勧めしていた。その中の一人、多忙を極める中、映画館に足を運んでくださった淡野弓子さんの内奥で、何かが化学反応を起こした。


その辺の経緯は淡野さんご自身がチラシの「前口上」に記してくださっている。(画像をクリック)


舞台に登場するのは以下のメンバー。


ユトロ(井桁裕子・制作/黒谷都・操演)

坂本長利(朗読)

淡野弓子(歌)

武久源造(ピアノ/チェンバロ/作曲)


曲はモンテヴェルディのアリアから、武久源造がこの舞台のために書下ろした新作まで。オペラという舞台形式を切り開いたモンテヴェルディの創作に淡野弓子は敬意を表した上で、自らも新しい地平を目指しているのかもしれない。


さて、何か未知のものを評価する時には「〜のようだ」という喩えが有効だといわれている。では、今回の舞台を何に喩えよう。もしかすると、人類は古今東西に比類無き空前の舞台を初めて目撃することになるのではないか。


『狂童女の戀』

<人形・歌・朗読の夕べ> ユトロとともに 

2015年5月1日19:00〜

@三鷹芸術文化センター「星のホール」

 

2015年3月20日金曜日

 
 

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