カイロ1月25日
カイロ1月25日
革命記念日1月25日をカイロで過ごすことになった。2011年のこの日はムバラク退陣を求めての市民革命勃発の日。チュニジアで始まりアラブ世界に波及した「アラブの春」の流れのひとつ。数年前のこの日もカイロに滞在することになり、危ないかもしれないと多方面から忠告を受けて、ザマレクのホテルで1日ひきこもっていた。ホテルのベッドでダニに喰われ痒かった。
シシ現政権もこの日を意識しているに違いないが、どんな対応をするのか情報が無い。通行が遮断され、そこかしこに戦車が配置されるだろう。辻々に自動小銃を持った軍人が立つだろう。多くの店が臨時休業するかもしれない。またひきこもるしかないかな。
今年3月に予定されている大統領選挙を控え、シーシは対抗馬のアナン元参謀総長を逮捕したようだ。分かり易い権力への執着に批判も高まるだろうが、選挙が過ぎるとシーシ大統領=軍はますます力を持つだろう。
アレキサンドリア西部、Borg el-Arabで進んでいるE-JUSTの工事は、エジプト軍が施工の元請けになっていて、打合せに出てくるお相手は軍服を着ていらっしゃる。服につく星の数で誰がエラいのか一目瞭然、そして皆優秀。今までお付き合いしていたこの国の民間企業の方々とは異次元の能力をお持ちのようだ。エジプトでは多くの優秀な人材は、兵学校等、軍関係の大学を経由し軍に就職する道を選ぶ。20世紀前半の日本と同じだ。軍は実際に兵隊として武器を持つ仕事はもとより、政治、経済の中枢に浸透している。
剣をさやに納めなさい。
剣を取る者は皆、剣で滅びる。 (マタイ26:52)
2018年1月25日木曜日