反省と謝罪 ⑴

 


聞く耳のある者は聞きなさい


預言者ナタンとイスラエルのダビデ王との会話〜ナタンはダビデがウリヤの妻と不倫した挙句、その夫ウリヤを前線に送って死に至らしめたことを咎める (サムエル記下12章より)


主はナタンをダビデのもとに遣わされた。ナタンは来て、次のように語った。

「二人の男がある町にいた。一人は豊かで、一人は貧しかった。 豊かな男は非常に多くの羊や牛を持っていた。 貧しい男は自分で買った一匹の雌の小羊のほかに何一つ持っていなかった。彼はその小羊を養い小羊は彼のもとで育ち、息子たちと一緒にいて彼の皿から食べ、彼の椀から飲み彼のふところで眠り、彼にとっては娘のようだった。 ある日、豊かな男に一人の客があった。彼は訪れて来た旅人をもてなすのに自分の羊や牛を惜しみ貧しい男の小羊を取り上げて自分の客に振る舞った。」 

ダビデはその男に激怒し、ナタンに言った。

「主は生きておられる。そんなことをした男は死罪だ。 小羊の償いに四倍の価を払うべきだ。そんな無慈悲なことをしたのだから。」 

ナタンはダビデに向かって言った。

「その男はあなただ。イスラエルの神、主はこう言われる。『あなたに油を注いでイスラエルの王としたのはわたしである。わたしがあなたをサウルの手から救い出し、 あなたの主君であった者の家をあなたに与え、その妻たちをあなたのふところに置き、イスラエルとユダの家をあなたに与えたのだ。不足なら、何であれ加えたであろう。 なぜ主の言葉を侮り、わたしの意に背くことをしたのか。あなたはヘト人ウリヤを剣にかけ、その妻を奪って自分の妻とした。ウリヤをアンモン人の剣で殺したのはあなただ。 それゆえ、剣はとこしえにあなたの家から去らないであろう。あなたがわたしを侮り、ヘト人ウリヤの妻を奪って自分の妻としたからだ。』 主はこう言われる。『見よ、わたしはあなたの家の者の中からあなたに対して悪を働く者を起こそう。あなたの目の前で妻たちを取り上げ、あなたの隣人に与える。彼はこの太陽の下であなたの妻たちと床を共にするであろう。 あなたは隠れて行ったが、わたしはこれを全イスラエルの前で、太陽の下で行う。』」 

 

2015年8月15日土曜日

 
 

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