テレパシー

 


昼。納豆オクラそばという、如何にも夏向きの蕎麦を食べ終わる頃に、店にTさんが入って来た。ひとりの食事は味気ないものだが、ちょうどデザートのタイミングで最近の話題をいくつか。


夜。改札を出る前スイカにチャージしようとしていたら、後ろからHさんに声を掛けられる。久し振りだ。店も閉まっている時間なので、暫し立ち話。最近の制作についてなど伺う。


お二方とも「しばらく会って話もしていないな」と思っていた方なので、立て続けに偶然の出会いがあると何か意味を見出そうとしてしまう。テレパシーが強力に働き始めているのかもしれない。


こういう時、いつもあの言葉を思い出す。


「私たちが偶然と呼んでいるのは因果関係の複雑な仕組みに対する私たちの無知である」

(ボルヘス)

 

2013年7月12日金曜日

 
 

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