一周忌

 


Aさんが亡くなってから1年経った。7日、入谷の真源寺で法要。


住職の読経は暗唱で、全ての文言を完全に覚えているご様子。経を目で読むわけではないので、読経と言わず誦経(ずきょう)というらしい。右手でリズムを刻み続けている法具は、木魚のように木で出来ているものの、具象的に魚をかたどったものと違い、幾何学的で扁平な円筒形をしている。木鉦(もくしょう)という。法華宗や日蓮宗では、木魚よりもこちらを使うことの方が多いのだそうだ。右手にバイと呼ばれるバチを持ち、鋭く歯切れのいい高音が響く。リズムは、記譜すると演奏が難しそうな変拍子。


30分程の誦経の間、住職の正面には木鉦、右側には吊られている金属板、左側には直径2尺ぐらいありそうな巨大な磬子(けいす)、計3種類の打楽器を自在に使い分けながら淀みなく誦経するのを目の当たりにしていると、演奏行為そのものである。


久し振りに再会出来た方々、一周忌で初めてお目にかかる方、皆さん一緒にAさん馴染のレストランで会食。


いまさらに恐れ入谷のきしも神 

あやうく過ぎし時を思へば         蜀山人

 

2012年9月7日金曜日

 
 

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