暗い夜

 


付和雷同的買い占めによるガソリンスタンド行列が一気に落ち着いてきた。車に乗ると地震前に比べ交通量が明らかに減っているのが分かる。夜の東名では余計な照明が節電のため消されており、道が暗く渋滞も無く気持ちがいい。汚い看板が見えなくなると、ヨーロッパの街を走っているようだ。


ヨーロッパの夜は暗い。外も暗いが家の中も暗い。明るいのは、原発推進仏国のパリ中心部と電気ボケ日本人の頭の中ぐらいであろう。夜は暗いという当たり前のことを、大量消費都市のど真ん中にいる我々は忘れてしまっていた。


意識的な節電を続けていると、わざわざ計画停電をしなくても済んでいる。昼間の電車内照明も今後不要であろう。夏に電力が足りないというならば、皆喜んで自動販売機使用を止めるであろう。福島の原発で作っていた電力と、全国の自販機消費電力はバランスする。ついでに揃って冷房使用を止めれば、室外機から出る熱風も無くなり、気温そのものも下がる筈だ。流行に弱い我々は、節電が流行すれば命懸けで節電に突っ走ることになるだろう。


家の作りやうは、夏をむねとすへし。


だがその時、ガラス張りの高気密住宅は使用不能になる。

 

2011年3月31日木曜日

 
 

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