ミシマ

 


竹山さん(仮名)と鈴木五郎展を覗いたあと、銀座有楽町から新宿への「都心小さな旅」にご一緒させていただく。いつものように面白い話。今回はミシマ。


竹山さん(仮名)は自決2週間前の三島由紀夫にサウナの中で会ったことがあるらしい。ミシマは楯の会の4人、森田・古賀・小賀・小川と一緒に、一人サウナで汗を流していた竹山さん(仮名)のところに入ってきた。


竹山さん(仮名)の正面に、一糸纏わぬミシマが大股開きで座り、目と目がガチッと合う。


「君はどうして腰にタオルを掛けているのかね?」


「熱すぎると生殖能力に悪影響があるからです」


「そうか、わはは」


などというやりとりがあった後、竹山さん(仮名)はその場を去る。


今にして思えば、竹山さん(仮名)の去ったそのサウナの中で、2週間後の1970年11月25日に起こる「三島事件」の最終確認が行われたのだろう。


竹山さん(仮名)その場にずっといたら、今とは別の人生を歩んでいたかもしれない。

 

2009年12月11日金曜日

 
 

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